このサイトでは「BS3層フレーム」を使って社会のしくみを読み解いていきます。
構造俯瞰図とは何か?:「BSから見える世界/構造俯瞰図」
第Ⅰ部 BS視点の導入(Introducing the BS Perspective)
経済・財政・金融の世界、そして企業経営の現場では、私たちは当たり前のようにバランスシート(BS)を使っている。
しかし、このBSという実務ツールを分解してみると、その奥には「二極構造(借方/貸方)」と「二層構造(ストック/フロー)」という抽象的な構造が潜んでいる。
一方、筆者が別の文脈で得た三つの視点――「虚構」「対象領域」「関係」――も、世界を読み解くための有効なレンズとなることに気づいた。
この二つ、すなわち BS がもつ構造 と 三つの視点 を重ね合わせると、世界の動きを体系的に捉えるための枠組みとして 「BS三層フレームワーク」 が立ち上がる。
このフレームワークを足場に、まずは「資産」を、ついで「貨幣」を読み解いていく。

第Ⅱ部 資産の本質(The Nature of Assets)
「BS三層フレーム」で最初に読み解くのは「貨幣」だが、貨幣を考察する前にまず貨幣を取り巻くすべて、つまり「資産」について俯瞰してみる。
資産はどのように生まれ、移動し、消滅するのか(資産の大循環構造)。資産が変動するなかで、「剰余」はどのように生まれるのか(剰余の出現)。剰余が増えるしくみはどのようなものか(剰余の増殖)。究極的に、資産が変動・変容する構造の中に現れる剰余の本質とは何なのか(剰余の本質)。
1.資産の大循環構造
2.剰余の出現
3.剰余の増殖
4.剰余の本質

資産の本質を深堀する → 第Ⅱ部 資産の本質
第Ⅲ部 貨幣の本質(The Nature of Money)
資産の全体構造を俯瞰したうえで、いよいよ「貨幣」そのものを読み解いていく。
まず、貨幣にはどのような形態があるのか(貨幣の類型)。次に、資産の大循環構造を踏まえると、貨幣にも独自の循環構造があることが見えてくる(貨幣の大循環構造)。では、貨幣とは結局何なのか(貨幣の本質)。さらに、貨幣の本質を踏まえると、身の回りに存在する貨幣の“源泉”が一様ではないことが見えてくる(そのお金の源泉は?)。そして、多様な貨幣源泉が交錯する中で、制度的主体は本来どのように循環へ関与できるのか(貨幣の源泉と政府の財源)。
1.貨幣の類型:実存価値と認識価値の関係性
2.貨幣の大循環構造:発行→供給→流通→回収
3.貨幣の本質:「貨幣とは閉じない貸借フローの限定剰余」
4.そのお金の源泉は?:発行?供給?流通?増殖?
5.貨幣の源泉と政府の財源

※貨幣の本質を深堀する → 第Ⅲ部 貨幣の本質
