資産はどのように生まれ、移動し、消滅するのか?この資産の大きな流れ、すなわち「資産の大循環構造」について、資産の変動(生成→移動→消滅)と、変動結果として生じる資産の形態・構造を俯瞰してみる。
1.資産の大循環構造:生成→移動→消滅
2.資産の生成
1)原初BSの誕生——「労働力/生命力」の単体対生成
2)労働力による資産の生成
3)対生成の類型
3.資産の変動
4.資産の構造
5.資産の形態
1.資産の大循環構造:生成→移動→消滅

→ 構造分析(4)資産の連鎖と変容ーストックとフローのつながりとうつろい(改訂版)
2.資産の大循環構造 ―― 生成 → 移動 → 消滅
2.資産の生成
1)原初BSの誕生——「労働力/生命力」の単体対生成
・労働力の誕生——資産生成の原動力
・原初BSの誕生――「借方=労働力/貸方=生命力」の単体対生成
・対生成とは

2)労働力による資産の生成
・労働基準対生成:無労働対生成/物的労働対生成/知的労働対生成

3)対生成の類型
・主体基準対生成:単体対生成/相対対生成
・労働基準対生成:無労働対生成/物的労働対生成/知的労働対生成
3.資産の変動

4.資産の構造
1) 価値と資産 : 資産=入れ物(外殻)/価値=なかみ(内核)
価値(内核):何かを存在として認識する作用の対象
資産(外殻):価値を構造的に保持・伝達する単位
2) 価値と資産の構造 : 入れ物<なかみ>=外殻<内核>=資産<価値>
3) 価値の類型 : 実存価値/認識価値
実存価値 : 認識に依存せずに自立して価値が実現する価値
認識価値 : 価値の実現が認識に依存している価値
4)ストック構造/フロー構造:価値と資産の組み合わせの構造
ストック構造 : 資産<実存価値> (単層構造/自立構造)
フロー構造 : 資産<認識価値→実存価値> (重層構造/依存構造)
5) ストック構造/フロー構造の資産
ストック構造の資産 : 実存資産/自立資産
フロー構造の資産 : 認識資産/依存資産
6) フロー構造の資産の依存関係
実存資産(有形資産/着想)=資産<実存価値>
認識資産=権利<認識価値→実存価値>=権利<権利→裏付資産/元本資産/認識資産>
7) 依存関係によるフロー構造の資産の類型: 資産<価値>
自立資産 : 資産<実存価値> = 資産=実存価値/実存資産そのもの
実存依存資産: 資産<認識価値→実存価値> = 裏付資産/元本資産あり
認識依存資産: 資産<認識価値> = 裏付資産/元本資産なし
8) 認識依存資産のフロー構造は?
資産<認識価値→認識価値>(重層構造的) ≒ 資産<認識価値>(単層構造的)
5.資産の形態
1)関係論的資産:
①ストック構造/フロー構造:
自立資産(有形資産/着想)/依存資産(権利/回収予定)
②依存資産:
単体フロー/貸借フロー/投資フロー = 自己依存資産/義務依存資産/成果依存資産
③関係論的フロー構造の類型:
単体フロー/貸借フロー/投資フロー = 自己成果依存/他者義務依存/他者成果依存
2)存在論的資産:
①ストック構造/フロー構造:
実存資産(有形資産/着想)/認識資産(権利/回収予定)
②認識資産:
単体フローの回収予定/貸借フローの権利(返済期待)/投資フローの権利(成果期待)
3)借方/貸方・依存資産類型:ストック構造(自立)・フロー構造(義務依存/成果依存)
・ストック構造(自立) =絶対資産/絶対資本
・フロー構造(義務依存) =相対資産/相対負債
・フロー構造(成果依存) =投資資産/相対資本

4)権利の類型:相対権/絶対権(生得権/知財権)
・相対権=フロー構造
・絶対権(生得権/知財権)=重層構造=<フロー構造→ストック構造>