第Ⅰ部 BS視点の導入
1.三つの視点
2.BSの基本構造
3.BS三層フレーム
第Ⅱ部 資産の本質
1.資産の大循環構造
2.剰余の出現
3.剰余の増殖
4.剰余の本質
第Ⅲ部 貨幣の本質
1.貨幣の類型:実存価値と認識価値の関係性
2.貨幣の大循環構造:発行→供給→流通→回収
3.そのお金、発行?供給?流通?増殖?
4.貨幣の本質:貨幣は剰余か?
5.貨幣の源泉と政府の財源
6.財政規律と財政危機:貨幣は財政危機を生むのか?救うのか?
詳細構成
第Ⅰ部 BS視点の導入
1.三つの視点
1) 世界を読み解く三つの視点
1.1) 虚構_ユヴァル・ノア・ハラリ
1.2) 対象領域_マルクス・ガブリエル
1.3) 関係_カルロ・ロベッリ
2) 虚構・対象・関係のループ
3) ループを変容させる「対象領域ジャンプ」
2.BSの基本構造
1) 借方/貸方の二層構造:資産の状態/資産の源泉
2) 貸方の二極構造:内発/外発
3.BS三層フレーム
1) 三つの視点 x BS視点
1.1) 第一層:誰の何のBSか?_____単体/相対/集合体
1.2) 第二層:BSの中身は?______ストック/フロー:実存/認識:自立/依存
1.3) 第三層:誰とどのような関係か?_自己成果依存/他者義務依存/他者成果依存
2) 多様な分野への応用
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第Ⅱ部 資産の本質
1.資産の大循環構造: 生成→移動→消滅
1) 資産の生成
1.1) 原初BSの誕生——「労働力/生命力」の単体対生成
1.2) 労働力による資産の生成
1.3) 対生成の類型
2) 資産の変動
2.1) 資産変動類型:4象限7類型
2.2) 資産移動の発展モデル
2.3) 資産変容の構造類型:単体資産変容・相対資産変容
3) 資産の構造
3.1) 価値と資産:内核と外殻
3.2) 価値の類型:実存価値・認識価値
3.3) SF構造(ストックフロー構造):資産の中の価値構造(自立/依存)
3.4) SF構造の類型:自立/実存依存/認識依存
3.5) フロー構造の類型:自己成果依存/他者義務依存/他者成果依存
3.6) フロー構造の3構成要素:元本⇒<権利→義務>
3.7) 相対フロー構造の生成類型:
3.7)_1 元本資産の相対投入→権利/義務の相対対生成
3.7)_2 裏付資産の単体投入→権利/義務の単体創出→権利/義務の相対形成
3.7)_3 (元本・裏付無し) 権利/義務の単体創出→権利/義務の相対形成
4) 資産の形態
4.1) 原初資産・3類型:有形資産/着想/権利
4.2) 関係論的資産:自立資産(有形資産/着想)・依存資産(権利)
4.3) 存在論的資産:実存資産(有形資産/着想)・認識資産(権利)
4.4) 関係資産と存在資産の相違点:どこがずれているか?
4.5) BS資産源泉類型:SF構造3×3
4.6) 権利の類型(1) :回収パターン_自己成果/他者義務/他者成果
4.7) 権利の類型(2) :SF構造パターン_相対権/絶対権(生得権/知財権)
2.剰余の出現
1) 剰余とは : 投入<回収
1.1) 無<有 : 単体ストック変動(自然賦与) <真正剰余>
1.2) 単体投入<単体回収 : 単体FC(消費フロー・事業フロー)<真正剰余>
1.3) 元本投入→権利/義務生成 : 相対FC(貸借フロー・投資フロー)<仮構剰余>
2) 剰余は貨幣を求める
2.1) 質の異なる資産の投入→回収__剰余発生してる?
2.2) 価値尺度(貨幣の3機能)
2.3) BS構造において、剰余は貨幣を求める
3) 剰余の出現
3.1) 剰余を生成する資産変動
3.2) 真正剰余・仮構剰余
3.3) 単体フローサイクルの展開構造
3.4) 真正剰余生成の唯一の道:完結型単体フローサイクル
4) 剰余の源泉
4.1) 真正剰余の源泉
4.2) 仮構剰余が仮構である条件
4.3) 仮構剰余の外部源泉
5) 剰余の基本3要素:労働力・実存資産・貨幣
6) 剰余の究極源泉:単体FC相互依存構造・貨幣発行
3.剰余の増殖
1) 剰余の基本3要素を生み出す資産変動
1.1) 労働力 :消費フロー・事業フローの相互依存
1.2) 実存資産(真正剰余):事業フロー
1.3) 実存資産(仮構剰余):相対変動
1.4) 貨幣(仮構剰余) :相対変動
2) 「重ね合わせ」が起動する「対象領域ジャンプ」
2.1) 資産変容のきっかけ:重ね合わせ
2.2) 重ね合わせが起動する対象領域ジャンプ
3) 資産変動の発展モデル
(0)原点 <無から有へ>――――――――原初BS生成・単体資産変動開始
(1)第一段階<単体から相対へ>――――――相対ストック移動の開始
(2)第二段階<ストックからフローへ>―――相対フローサイクルの開始
(3)第三段階<フローから重層フローへ>――フローの重層展開
4) 変動から変容へ――資産変容の発展モデル
4.1) BS3層フレームで見る資産変容
・対象(単体/相対/集合体):単体資産変容/相対資産変容
・構造(ストック/フロー) :ストック変容/フロー変容
・関係(フロー構造) :重層フロー生成
4.2) 資産変容の発展モデル
4.2.1) BS3層フレームによる発展モデル
・単体資産変容→相対資産変容
・単体資産変容:労働力(生成→再生成)→単体ストック(生成→変容)
・相対資産変容:相対ストック変容→相対フロー(生成→変容)→重層フロー生成
4.2.2) 資産の大循環構造による発展モデル
・生成 (資産変動:単体ストック変動/単体フローサイクル)
(0) 無から有へ :労働力生成/再生成・単体ストック生成/変容
・移動 (資産変動:相対ストック移動/相対フローサイクル)
(1) 単体から相対へ :相対ストック変容(交換/投資フロー元本)
(2) ストックからフローへ :相対フロー生成(貸借フロー/投資フロー権利)
(3) フローから重層フローへ:相対フロー変容(重層フロー生成)
・消滅 (資産変動:単体ストック変動)
(0) 有から無へ : 単体ストック消滅
5) 資産変容の構造類型
5.1) 単体ストック変容 : 事業フロー
5.2) 相対ストック変容 : 交換・不等価交換・投資フロー
5.3) 相対フロー変容 : 重層フロー生成
6) 重層フローの構造類型――剰余が剰余を生む連鎖構造
6.1) 外部化 — フロー構成要素の第三者移転
6.2) 内包化 — フロー構成要素の内部再投入
6.3) 連結化 — 元本資産の横断的再投入
6.4) 交差化 — フロー構造の交差生成 =相発=
4.剰余の本質
1) 真正剰余・仮構剰余を生む資産変動
2) 配当・金利・評価益は真正剰余か?
3) 外部源泉の末端――完結型事業フロー/貨幣発行
4) 剰余の本質<限定剰余>――剰余は対象領域次第
5) 貨幣は閉じない貸借フロー → 貨幣の本質へ
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第Ⅲ部 貨幣の本質
1.貨幣の類型:実存価値と認識価値の関係性
1) 貨幣の構造:
1.1) 貨幣における実存価値・認識価値
1.2) 貨幣のSF構造: 資産(外殻)<外殻価値→内核価値>
2) SF構造による貨幣類型
2.1) 自立資産 : 商品貨幣__実存資産<実存価値(外殻=内核)>
2.2) 実存依存資産 : 兌換貨幣__認識資産<認識価値(外殻)→実存価値(内核)>
2.3) 認識依存資産 : 信用貨幣__認識資産<認識価値(外殻)→認識価値(内核)>
2.貨幣の大循環構造:発行→供給→流通→回収
1) 貨幣の発行とは
1.1) 発行と供給の違い
1.2) 発行と供給を分ける理由
2) 貨幣の供給とは
2.1) 供給の定義:流通貨幣が増加すること
2.2) 民間市場外部からの供給:統合政府供給
2.3) 民間市場内部からの供給:流通貨幣増殖
2.4) 統合政府供給の2類型:発行貨幣供給・預金供給(回収貨幣再供給)
3) 貨幣の流通とは ここから
3.1) 流通の定義(一次的):供給された貨幣の増減なしの循環
3.2) 認識資産は増殖する
3.3) 流通貨幣増殖の類型(認識資産の市中増殖の類型)
3.3)_1 信用創造 <重層フロー・連結化>
3.3)_2 金利 <貨幣フローの究極源泉→貨幣発行が追従>
3.3)_3 市場効果 <単体創出→相対形成>
3,4.3) 貨幣増殖は貨幣発行を強要する
5) 貨幣の回収とは
3.貨幣の本質:「貨幣とは閉じない貸借フローの限定剰余」
1) 改めて三つの視点:対象領域・関係・虚構
1.1) 世界は存在しない(ガブリエル)→真正剰余は存在しない → 貨幣は限定剰余
1.2) 貨幣のフロー関係(関係:リベッリ)を認識価値・実存価値で再定義
1.3) 認識資産(虚構:ハラリ)を認識資産として扱っているか
2) 貨幣は閉じない貸借フローの限定剰余
3) 純粋認識資産としての信用貨幣
4.そのお金、発行?供給?流通?増殖?
1) 増殖が発行を強要する
2) ニクソンショックが避けられなかった理由
5.貨幣の源泉と政府の財源
1) 貨幣は財政危機を生むのか?救うのか?——財政規律と財政危機
2) 国債は政府の借金か?
3) 統合政府の相発 VS 市中増殖発行