=(3)これからは、WITH○○時代=
<目次> ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ・新型コロナウィルスと人間の関係、人間と地球の関係 ・人の『WITHコロナ時代』、地球の『WITH人間時代』 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
こんにちは。 柳原孝太郎です。
新型コロナウィルスと人間の関係、人間と地球の関係
まだまだ最近のメディアの報道は大半がコロナ関連、ワクチン関連、またコロナ下でのオリンピックどうする関連で、オリパラが終わる8-9月の後、衆議院選挙になりますが選挙もまたコロナが大きな争点になるのは間違いなく、まだまだしばらくはメディアがコロナに占領されている状態が続きそうです。
そんなコロナのニュースの合間に、最近は環境問題、脱炭素関連のニュースも盛んです。
米国では、気候変動はでっちあげたと環境問題に否定的でパリ協定も離脱したトランプ氏の大統領在任期間が終了するまで、米国の環境対策は迷走を極めていましたが、本年1月のバイデン大統領の就任と就任直後のパリ協定復帰を経て脱炭素・環境問題での米国のリーダーシップが戻ったことを契機に、世界的に脱炭素をキーワードにした環境対策が加速しています。
そんな環境問題と、新型コロナ感染に対峙して乗り越えてようとしている人間を、BEVして眺めていたとき、ふと、
「地球は人間に感染している」
というイメージが頭に浮かびました。
人類が新型コロナの感染拡大を受けて甚大な損害を受けている状況と、地球が人間に感染し、感染爆発(人口増加・科学時術の発展)によって地球が甚大な損害(環境破壊)を受けている状況は、BEVして見える関係性、構図が同じに見えるのです。
人間目線から一旦離れて、地球目線・自然界目線で物理的に眺めてみると、新型コロナウィルスと人間の関係、および人間と地球の関係は、両方とも『感染体と宿主』の関係と言えます。感染体が強毒化した結果宿主が死ぬと、感染体も生きていけない、という一心同体の関係も両方に共通している点です。
特に地球と人間の関係は、ここ数百年の間に人間は感染爆発、つまり、人口を急増させているだけでなく、感染体として変異を続けて益々強毒化(科学技術・産業の発展による環境破壊)し、宿主(地球環境)を死滅させる力を持つようになっています。
新型コロナウィルスも宿主の人間が死ぬと自分も生存できないので自己防衛の為に変異して弱毒化して生きながらえていくことがあるのと同様、人間も宿主(地球環境)が死なない様に変異をしていかないと、宿主と共に共倒れする結果を招いてしまいます。
人の『WITHコロナ』時代、地球の『WITH人間』時代
新型コロナで世界が激変したことを捉えて、これからは人間は『WITHコロナ』で生きていく時代だ、と言われます。
一方で地球も『WITH人間』で存続出来るように、環境破壊せずに共存できるように、人間側が変異して行く必要があるのは明らかです(*)。その為に新型コロナの流行と偶々時を同じくして世界的な動きとなっている脱炭素の動きは、地球WITH人間時代の為に欠かせなくなっています。
もし、「地球は人類に感染している」、と聞いて違和感、不快感を感じたとしても、それは我々人類は人類目線で人類のストーリーを生きているので当然と言えます。人類中心に地球が回っているというストーリー/虚構の中で、一方的な自分目線(人類目線)で考えて生きているからです。
当方も生身の人間です、人並みにおいしいものを食べたいし、面白い映画が見たいし、たまには旅行に行きたいです。生きていく上で利害関係で自分の損得を考えて動くことは当方もあります、当たり前です。自分中心に考えてやりたいことだけ行動していたら楽しい人生です。
ただ、最近の社会の変化、国際情勢の変化、環境と気候の変化、科学技術の進歩を見ると、我々が生きて人生を過ごす間にどの程度進展するかはわからないものの、次の世代、その先の子孫の時代には、明らかに今までとは違った地球環境、社会環境、国際情勢、科学技術の発展の中で生きていくことを強いられることになりそうです。
環境の変化に合わせて、考え方、行動の仕方もどんどん変えていかねばなりません。
人類から見える景色だけでなく、人類が自然環境の中で見られる視線も意識しないと、変化が起きていることに気が付かないことがあるし、見える変化を自分目線の身勝手な見方だけで捉えて本質を見誤ることになってしまうことがあるかもしれません。そうならない為に、BEVして自分や対象物を外からフェアに客観的に眺めて見るイメージを持つことがとても大切であると思っています。
BEVをすることで、それまで気が付かなかったことに、へぇ~、と気が付くことがあるのです。
何か新しいことに気づいたら、自分の虚構/ストーリーをそれに合わせて別のものに変更しても良いのです。ストーリーを考えるのは、人類だけがもつ特殊な能力。せっかくもらった特殊な能力は十分に生かして生きていくのは楽しいものです。
それでは。
(*) これも実はまだ人間目線に過ぎません。地球環境は人間が存在できるか否かを考える場合にのみ意味のある議論です。彗星が衝突して水がすべて蒸発し灼熱地獄になろうが、世界中が凍って氷河時代になろうが、人間が生存できるか絶滅しているかにかかわらず、太陽がその寿命を終え赤色巨星になって地球を飲み込んでしまうと言われる何十億年先まで、地球という惑星は物理的に存在し続けます。
1 thought on “人間に感染している地球 ”
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