こんにちは。柳原孝太郎です。
田内学さんの「きみのお金は誰のため」が売れているそうです。お金について、最近の日本経済の動きをベースにしたキーワードとしては金利、株価、為替等が挙げられますが、他にもGDP、経済成長、税金、国債、国家財政、MMTなどの多様な議論がここ数年様々な形で飛び交っています。そんな中で田内さんの前著「お金の向こうに人がいる」では、お金の向こう側という独特の切り口からの貨幣論が展開されており、当方も高い関心を持って田内さんの発言を追っていす。
今度の著作は、田内さんならではの『お金の向こう』の切り口を、小説仕立てで身近なものとして語っておられ、ぜひ一度手に取って田内さんの世界観に入り込んでみて頂きたいと思います。(想定外でしたが、当方は最後に涙してしまいました。。。小説ですので)
また、森永康平さんは以前よりMMT的切り口からの発信を続けている方ですが、最近特にYoutube番組等の出演機会が増えており、何かと話題のお父様・森永卓郎さんとのコンビで活躍の場を広げておられます。
田内さんや森永さんなど、貨幣の本質について、主要マスコミでは中々触れてくれない切り口での見方を提供してくれる方々を当方も応援してフォローしているのですが、残念ながら、彼らの言説で不利益を被る政官界、経済界の方々が多いのでしょう、彼らの拒否反応は根強い様で、なかなか世間一般としての盛り上がりにはいまだ欠けている様に感じています。
一方当方は最近、中小企業診断士としての活動を開始していますが、診断士資格取得の過程で触れた経済学、財務会計等の知識も踏まえて、改めて国の財政、貨幣論について、経済学素人の馬の骨なりに、思考実験をして楽しんでいます。
そんな中で、世間で言われていることを垣間見ながら引っかかっていること、つまり、『国債=国民の借金』、と言われていることについて、もう少し実態を見やすく分かりやすくしてみたいと思う様になり、当方なりに何ができるのか、できることをしてみようと考えるようになりました。
経済学、貨幣論、国家財政、国債等については、専門用語が飛び交いやはり難しいのですが、田内さんが「お金の向こうに人がいる」でも言っておられるように、「専門家が専門用語を使うのは、世間一般をごまかすとき」という状況が多分にあるのではないかと、当方も強く感じています。
そこで、当方のようなそんじょそこらの馬の骨でも一目でわかる、そんなものを発信できないものかと思い、シリーズとして、
「BSから見える『お金のしくみ』」
と題して記事を書いてみることにしました。
『一目でわかりやすくする』ために、どうすれば良いだろうか?そんなことを考えていて思いついたのは、貸借対照表(バランスシート・Balance Sheet=BS)を使おう、ということです。BS自体が、専門用語ではないか、と思う方々の為に、BSとは何か、というところから、馬の骨の素人でも一目でわかるように書いて行こうと思っています。
なぜBSなのか、については今後順番に書いて行こうと思っていますが、思考実験を繰り返すにあたり、ゼロベースから観察して把握できる事実をBSに組み入れて、それを上から俯瞰してみると、それまでもやもやして良く分からなかった我々の置かれた状況の意味が、よく見えて来るからです。
とりあえず現状で想定している全体ストーリーを元に、ひとつひとつ書いて行こうと思いますが、所詮馬の骨ですから、書きながら書いたことの間違いを発見したり、考えが変わったり、よりよい考えが浮かんだりするかもしれません。そのあたりは実際に書いて行ってみないと何とも言えませんので、書きながら臨機応変、柔軟に、どんどん書いたものに対して訂正・加筆も加えながら前進して行こうと思っています。
本稿の最後に一点、そもそも当方は大学で専門的に経済学を学んだことはないですから、本稿は経済学や貨幣論を学問的に論じようとするものではありません。当方の過去のビジネス経験と中小企業診断士資格取得の為に勉強したことをベースに思考実験をしながら、事実関係を観察して把握できたことをBSに書き出して俯瞰した上で、こういうことではないか、という馬の骨なりに考えてみた結果の見方・意見を書いていくものですので、その前提で、温かい目で優しい気持ちで読んで頂けるとありがたいです。
まず、BSのしくみをわかりやすく書くことから始めようと思います。
それでは。