こんにちは。柳原孝太郎です。
<BSから見える『お金のしくみ』>の全体ストーリーの概要、俯瞰図は以下の通りです。
「はじめに」でも書きましたが、基本的にこれに沿って書いていくつもりではあるものの、書きながら随時訂正・加筆を加えて行く可能性があります。
また、投稿する順番も、以下のストーリーを最初から追うのではなく、当方なりに考えたもの(多分に気まぐれ的要素も含まれます)を自由に書いて行くことを考えていますので、当初は歯抜け状態になるかもしれません。
時間がかかってしまうかもしれませんが、最終的には全体ストーリーを網羅するべく努めますので、どうか長い目で見て、ご容赦頂ければと思います。
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★Ⅰ.馬の骨でもわかる『BSのしくみ』
※ BSとはどんなものかその本質を確認し、その特徴を使って資産とその増減の仕方を
類型化して確認します。
【1】ストックとフロー
※ 貸借対象表(BS)と損益計算書(PL)の関係、及びBSの基本構造を確認します。
1.ストックとフローの関係
※ BSはある<時点>の資産の状態を、PLはある<期間>の資産の動きを表すことを
確認します。
2.資産の状態/資産の出所
※ BSの借方(左側)は<資産の状態>、貸方(右側)は<資産の出所>を表すことを
確認します。
【2】相対関係の入れ子構造
※ BSは相対関係が重層に入り組んでいることを確認します。
1.資産内部の相対関係
※ BS借方内、あるいは貸方内の各科目(項目)同士が、交換される、入れ替わる関係に
あることを確認します。
2.借方と貸方の相対関係
※ BS・PL共に、借方(左側)と貸方(右側)はバランスする(させる)、つまり借方(貸方)が
増える(減る)と、貸方(借方)も同額増える(減る)、あるいは、増やす(減らす)関係に
あることを確認します。
3.自己と他者の相対関係
※ 後述“資産の類型”の一例である、“誰かの資産は他の誰かの負債”など、複数の関係者
同士の相対関係が、BSを通して把握できることを確認します。
4.連結で考える相対関係
※ 親会社と子会社の関係に代表される、“連結決算”、“連結消去”の考え方を使うと、
複数の関係者が含まれた全体の、<全体としての本質>が見えて来ることを確認します。
5.相対関係をバランスさせるBS
※ 斯様に相対関係が入れ子構造を構築している関係は、BSを使うことで、ある資産の
変動が相対関係を通じてどこに影響を与えているのかが把握できることを確認します。
【3】資産増減の類型
※ BSを使い、資産増減の類型を確認します。
1.他人資本の増え方:①交換・②貸借
※ BSの貸方の“他人資本”の増加の類型とその違いを確認します。
2.自己資本の増え方:③獲得・④贈与・⑤出資
※ BSの貸方の“自己資本”の増加の類型とその違いを確認します。
3.資産の減り方(1)/ストック単体:①‘交換・②’貸借・③‘a喪失・④’贈与
※ 資産(BS借方)の減り方の類型を、ストック単体に影響を及ぼす(つまり、フローへの
投入が無い)切り口から確認します。
4.資産の減り方(2)/フロー投入:⑤‘出資・③’b消費・③‘c生産投入
※ 資産(BS借方)の減り方の類型を、フローへの資産投入の切り口から確認します。
【4】資産の類型
※ <資産増減の類型>を俯瞰することで把握できる、<資産の類型>を確認します。
1.資産の類型:①絶対資産、②相対資産、③出資資産
※ 資産(借方)の類型は、相対関係の違いから三つあることを確認します。
2.負債の類型:④相対負債のみ
※ 負債(他人資本/貸方)の類型は、ひとつだけしかないことを確認します。
3.純資産の類型:⑤絶対純資産、⑥相対純資産
※ 純資産(自己資本/貸方)の類型は、相対関係の違いから二つあることを確認します。
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★Ⅱ.馬の骨でもわかる『お金のしくみ』
※ 類型化したBSの特徴を使い、貨幣と貨幣経済のしくみを確認します。
【1】貨幣の類型
※ BSを使い、歴史上の貨幣の類型を確認します。
1.貨幣:実物貨幣・信用貨幣・電子貨幣
2.貨幣同等物:銀行預金・MMF・短期国債・商業手形・暗号通貨
【2】貨幣の機能
※ BSを使い、貨幣の機能を確認します。
1.交換媒介
2.価値尺度
3.価値保存
【3】貨幣発行の類型
※ BSを使い、貨幣発行の類型を確認します。
1.自給自足
2.物々交換
3.商品貨幣
4.金兌換紙幣
5.信用貨幣
6.貨幣同等物
【4】金本位制停止の意味
※ BSを使い、貨幣発行の類型を俯瞰すると、金本位制停止の意味が見えて来ることを
確認します。
1.アメリカ株式会社のデフォルト
2.絶対的絶対資産と相対的絶対資産
【5】信用貨幣発行のしくみ
※ BSを使い、不思議な力を持つ信用貨幣の本質・実態を確認します。
1.中央銀行1人では発行できない通貨
2.対生成/対消滅
3.政府と中央銀行
4.曖昧にできる貨幣発行者
【6】貨幣経済のしくみ
※ BSを使い、信用貨幣の本質・実態を俯瞰すると、貨幣経済の本質・実態と共に、
田内学氏の「お金の向こう」が見えてくることを確認します。
1.貨幣供給:紙幣印刷・万年筆マネー(無尽蔵)
2.貨幣回収:税金・国債
3.貨幣経済のプレーヤー
4.貨幣経済では何が流通しているのか
5.貨幣の内側・貨幣の外側
【7】税金の役割
※ BSを使い、貨幣経済の本質・実態を俯瞰すると、貨幣経済において税金がどんな
位置づけ、役割を持つのか見えてくることを確認します。
1.税金は政府の財源か???
2.貨幣市場の調整機能
3.貨幣供給量は右肩上がりで増加するしかない理由
4.貨幣供給量が右肩上がりで増加している意味
5.政府財源と市場調整機能を分けねばならぬ理由
【8】国債の役割
※ BSを使い、貨幣経済の本質・実態を俯瞰すると、貨幣経済において国債がどんな
位置づけ、役割を持つのか見えてくることを確認します。
1.国債は政府の財源か???
2.貨幣市場の調整機能
3.なぜ日銀が直接国債を買い取ってはいけないのか?
4.国債を政府財源ではなく市場調整機能と考える
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★Ⅲ.BSから見える『財政破綻とは何か?』
※ BSを使い、信用貨幣のしくみ、貨幣経済のしくみを俯瞰すると、財政破綻と言われて
いるものの実態が見えてくることを確認します。
【1】国家財政・財政規律
※ BSを使い、国家財政・財政規律の意味を確認します。
1.国家財政と非国家財政
2.財政規律と税金・国債
【2】財政破綻の類型
※ BSを使い、国家財政・財政規律の意味を俯瞰すると、財政破綻と言われているものの
実態が類型化して見えて来ることを確認します。
1.財政破綻の類型
2.支払い不能(1)外貨建て
3.支払い不能(2)自国通貨建て???
4.ハイパーインフレーション(1)通貨発行量の急増
5.ハイパーインフレーション(2)通貨への信用失墜
6.ハイパーインフレーション(3)通貨発行政府の信用失墜
【3】経済破綻の類型
※ BSを使い、経済破綻の類型を確認します。
1.金融危機
2.経済停滞
3.ハイーパーインフレーション
4.構造的不均衡
5.外部ショック
【4】財政規律と財政破綻・経済破綻の関係
※ BSを使い、国家財政・財政規律・財政破綻・経済破綻を俯瞰すると、財政規律と
財政破綻・経済破綻の因果関係が見えてくることを確認します。
1.財政規律悪化パターン①/歳入減
2.財政規律悪化パターン②/歳出増
3.財政規律と財政破綻①/支払不能発生シナリオ
4.財政規律と財政破綻②/ハイパーインフレーション発生シナリオ
5.財政規律と経済破綻①/財政規律悪化の影響
6.財政規律と経済破綻②/財政規律良化の影響
7.財政破綻と経済破綻①/財政破綻が経済破綻を呼ばないシナリオ
8.財政破綻と経済破綻②/経済破綻が財政破綻を呼ばないシナリオ
9.財政破綻と経済破綻を分けて考えねばならない理由
【5】統合政府ができること・できないこと
※ BSを使い、財政規律と財政破綻・経済破綻の因果関係を俯瞰すると、統合政府(政府と
中央銀行の連結体)ができること、できないことが見えてくることを確認します。
1.外貨建て債務の管理
2.通貨発行量の管理
3.通貨への信用の管理
4.統合政府の信用の管理
5.できないこと(市場参加者の行動の管理)
6.国債は国民の借金か?
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★Ⅳ.BSから見える『成長とは何か?』
※ BSを使い、貨幣と貨幣経済を俯瞰すると、経済成長の本質・実態が見えてくることを
確認します。
【1】GDP成長の定義
※ BSを使い、GDP、GDPの成長について確認します。
【2】経済成長とは何が増加しているのか?
※ BSを使い、経済活動上の相対関係を俯瞰すると、経済成長の本質・実態が見えてくる
ことを確認します。
1.増加要素:金利(絶対的増加)
2.増加要素:剰余(絶対的増加)
3.増加要素:価値尺度(相対的増加)
4.増加要素:非貨幣価値(絶対的増加)
【3】非貨幣価値を考える
※ BSを使い、貨幣経済、経済成長を俯瞰すると、貨幣の外側・非貨幣価値、つまり
田内学氏の「お金の向こう」が見えてくることを確認します。
1.金利と非貨幣価値
2.剰余と非貨幣価値
3.価値尺度と非貨幣価値
【4】BSから見える『資本主義とは何か?』
※ BSを使い、貨幣価値と非貨幣価値を俯瞰すると、資本主義の本質・実態が見えてくる
ことを確認します。
1.BSから見える「マルクスの増殖価値」
2.貨幣経済が成長する意味
3.貨幣は増殖しかしない理由
4.株価上昇は貨幣価値下落?非貨幣価値増加?
5.右肩上がりで成長することしかできない資本主義
6.つまり、右肩下がりで下落することしかできない貨幣価値
7.「資本主義」とは何か?
8.「資本主義の外側」を俯瞰する
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