=間違いを認めない政治家が居座り続ける日本の悲しい現実=
<目次(15)> ・あまりに多い政治家の『誤解を招いてしまい』という言い訳 ・『バブル方式に穴』は誤解では無く事実でしかない ・誤解しようがない金融機関に要請する意味 ・『自主的な研究発表』を誤解するほどバカではない国民 ・間違えたと言えない政治家が使う、逃げ切りカード ・『誤解を招き』で逃げない信頼のおける政治家を求めて
こんにちは。柳原孝太郎です。
あまりに多い政治家の『誤解を招いてしまい』という言い訳
今に始まった話ではないですが、特に最近は政治家が『誤解を招いてしまい』という趣旨での謝罪なのか言い訳なのかよくわからない発言をするのを度々耳にします。ただ、そこに強い違和感を覚えるのは、国民目線ではそれは誤解ではなく単なる『間違い』『失言』以外の何物でもないことが明確だからです。『誤解を招いてしまい』という言い訳で自分の間違いを認めない政治家の醜い姿を見続けるのは本当にいい加減にしてほしいという気持ちなのは、当方ばかりではないと思います。
政治家が『誤解を招いてしまい』の使い方を誤解している姿を見てみます。
『バブル方式に穴』は誤解では無く事実でしかない
日刊スポーツ バブル方式の欠陥を野党追及、内閣官房「15分ルール」公式通達を白紙撤回 [2021年7月20日10時9分 ] https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/general/news/202107200000082.html
そもそも外国人に出されていた公式通達の英文(和訳共下記)を読んでみると正直愕然としますが、そこには、バブル方式の概念すら無いのではと思える「外出ありき」のルールが記載されています。通知文の中身を読む前に、冒頭のタイトルが、『ホテル外出のルール』となっており、外出を前提にして行動して良い、と書いてあります。バブル方式の発想はどこにも記載が無く、読む方は外出可能なのが明確なルールと捉えて誤解しようがありません。
『ホテル外出禁止だが、やむなく外出が許される条件』など、ホテル外出は前提ではなく例外であることをまず謳うべきです。(外出のルール)という記載は、誤解を生むものではなく、バブル方式を前提としない単なる間違いです。
(Rules for going outside your hotel) TOKYO 2020 During your 14-day quarantine period, please write down “your room number and the time of going out” on the Access Control Form before going outside your hotel and fill in “the time of returning” when you are back. Please make sure to be back within 15 minutes.
(ホテル外出のルール)東京2020 14日間の検疫期間中は、ホテルを出る前にアクセス制御フォームに「部屋番号と外出時間」を記入し、帰還時に「帰還時間」と記入してください。 15分以内に戻ってください。
誤解しようがない金融機関に要請する意味
現代ビジネス 西村大臣、ヤバすぎる「働きかけ」発言で見えた、「責任感ゼロ」菅政権の稚拙な実態 7/11(日) 8:02配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/0ac5c91a5bbeae899459aee2262a0dfc44400c60
西村大臣の金融機関に対する酒類提供停止要請にの顛末はブログ(11)にも記載の通りです。
金融機関に酒類提供業者への酒類提供停止要請をさせる意味は、『融資制限』を意識している以外に理由がなく、誤解だと言って撤回するのであれば、本来の意図を説明せねばなりませんが、西村大臣が本来の意図を説明することはありませんでした。つまり、金融機関に要請する政府の行動に対して国民が誤解する点は何もなく、それを撤回するのであれば、それは単に西村大臣が間違えただけ、という話なのです。
『自主的な研究発表』を誤解するほどバカではない国民
共同通信 厚労相が尾身氏提言で釈明 「誤解招いたなら改める」 6/8(火) 11:47配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/d966ab945122b1dbfa7ccb5554b36d220610f0fc
新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が東京五輪・パラリンピックに関する独自提言を出す意向を示したことを、「自主的な研究発表と理解する」と発言した田村厚労大臣。直後に自信の発言を「誤解を招いたなら改める」と訂正しましたが、ここまであからさまな自分の失敗による方針変更を、国民が誤解したものだと詭弁を弄して国民のせいにするのはひどい逃げ口上です。田村大臣は誤解も間違いもしておらず確信犯として「自主研究だから政府は無視する」という方針を言っただけであるのに、自身の発言に対する世論の反応を見て手のひら返しで方針を変更したという経緯です。それにも関わらず、自身の失敗による方針転換をあたかも国民が誤解したせいであるかの様な詭弁を弄するのは、いわば『ゴールを動かす』やり方です。
これでは、国民側の信用は地に落ちてしまいます。
間違えたと言えない政治家が使う、逃げ切りカード
『誤解を与えてしまい』というのは、政治家が言い訳をする際にあまりに登場しすぎるので、この表現が出てくると、その発言をしている政治家は間違いをしたのに間違えを認めない言い訳をしているということが白日の下にさらされ、国民側は白けた感情を覚えることになります。こんなことが頻繁に起こっているのが日本の政治の現状です。
なぜ政治家は、自分の間違いを認めないのでしょうか。不思議に思って「間違いを認めない政治家」とググってみたら出て来た記事を以下に上げておきます。
音喜多駿参議院議員 正直に「ごめんなさい」と言える政治家であり続けたい【ほぼ雑談】 2015年11月06日 22時19分 JST https://www.huffingtonpost.jp/shun-otokita/otokitにa_b_8495860.html
他にはへぇ~、と思えるものは出てきません。残念ながら現在の日本の政治家を見ても、間違いを間違いと認めて国民目線でストーリーを書き換えて行ってくれる信用できる政治家はなかなか見つかりません。
『誤解を招き』で逃げない信頼のおける政治家を求めて
現政権を見ていると、今後も至るところで「誤解を招いてしまい」という政治家の言い訳が無くなることは無い様に思えます。大変残念ですが日本の政治の現状の様に思えます。
そんな状況の中で、当方にできることはあるでしょうか?
できることの一つは、投票する!ではないでしょうか。
東京五輪が終わると衆議院選挙になります。当方には一票しかありませんが貴重な一票です。間違いを間違いと認めて国民目線で日本のストーリーを修正してくれる、そんな信頼のおける政治家を探して、次の選挙では渾身の一票を投じたいと思います。
それでは。